- 9.これからも安定して電気をお届けするために
 - エネルギー自給率が8%と極めて低い日本では、「S+3E」の観点から電源を検討していくことが重要です。
 
8.電源の多様化に向けた北陸電力の取組み
 北陸電力グループは、電力の安定供給および低炭素社会の実現という責務を果たすため、エネルギー資源の有効活用や再生可能エネルギーの導入拡大など、より一層の電源の多様化に取り組んでいます。
 
 
 
 
  
 
LNGコンバインドサイクル発電の導入
 富山新港火力発電所において、CO₂排出量を大幅に低減できるLNG(液化天然ガス)を燃料とする北陸電力初のコンバインドサイクル発電設備「富山新港火力発電所LNG1号機」を導入し、2018年11月21日より営業運転を開始しております。
  LNGコンバインドサイクル発電は、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた(コンバインド)発電設備で、LNGを燃焼させたガスでガスタービンを回して発電し、さらにガスタービンから排気された高温ガスの排熱を回収し発生させた蒸気で蒸気タービンを回して発電します。これにより、従来の蒸気タービンでの発電と比較して熱効率が高く、エネルギーの有効活用が図れます。 
 LNGは、燃焼の際にSOx(硫黄酸化物)やばいじんが発生せず、NOx(窒素酸化物)の排出量も減少します。また、石油や石炭に比べてCO₂の排出量を低減できるという特徴があります。 
<北陸電力LNG火力の導入について>

<LNG1号機設備概要>
| 所在地 | 富山新港火力発電所(富山県射水市堀江千石1番地) | 
| LNG発電設備 |  発電出力    : 42.47万kW  発電方式 : コンバインドサイクル発電 発電端熱効率 : 約59%超(低位発熱量基準)  | 
| LNG燃料設備 |  タンク容量       : 18万kℓ × 1基 タンク型式 : プレストレストコンクリート地上式 気化器形式 : オープンラック式(海水加温)  | 
| LNGバース |  受入船クラス   : 15万㎥級 バース型式 : 杭式ドルフィン  | 
| CO₂削減量 | 120万t-CO₂/年程度 ※LNG1号機運転開始による新港地点でのCO₂削減量 | 
| 運転開始 | 2018年11月 | 
<コンバインドサイクル発電のしくみ>

<北陸電力の再生可能エネルギーの導入状況>