
「2025年度第1四半期決算」松田社長会見要旨
2025年7月30日
北陸電力株式会社
本日は、大変お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。
日頃、皆さまには、当社の事業運営に格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。
それでは、まず、2025年度第1四半期決算について、お手元の資料に基づき順次説明させていただきます。
はじめにスライド1の「販売電力量」ですが、小売販売電力量は、55億6千万kWhと、前年同期に比べ1億7千万kWhの増加となりました。
これは、電灯が前年並みとなった一方、電力が、契約電力の増加などにより増加したものです。
卸販売電力量は、23億1千万kWhと、前年同期に比べ9億2千万kWhの増加となりました。これは、卸電力取引所への販売が増加したことによるものです。
この結果、総販売電力量は、78億7千万kWhと前年同期に比べ、10億9千万kWhの増加となりました。
次に、スライド2で「連結決算概要」について説明いたします。中段の表をご覧ください。
連結売上高(営業収益)は、1,860億円と、前年度に比べ15億円の減収となりました。
これは、総販売電力量の増加に伴う収入増があった一方、燃料価格の低下による燃料費調整額の減少などがあったことによるものです。
連結経常利益は358億円と前年度に比べ6億円の増益となり、減収増益決算となりました。
特別利益については、2024年度決算時にもありましたが、全国の送配電事業者が、資金を積み立てし、能登半島地震のような災害が発生した場合に扶助を行う制度があります。この制度により、北陸電力送配電へ18億円の交付を受けているものであります。
親会社株主に帰属する当期純利益は279億円と15億円の増益となっております。
続きまして、連結経常利益・当期純利益の変動に影響している燃料調整のタイムラグについて説明いたします。
スライド3「燃料価格と燃料費調整額の期ずれ影響イメージ」をご覧ください。
当社主力の燃料諸元である「石炭」や「為替」について、昨年度は価格の低下変動が小さかった一方、2025年度に入り、価格の低下変動が大きくなったことから、時期ズレによる差益が広がったことがお分かりになると思います。
具体的な数字としては、スライド4の連結経常利益の変動要因のタイムラグ差にありますように、昨年度のタイムラグは+10億円でしたが、今年度のタイムラグは+50億円であり、その差引である40億円程度がタイムラグの差で好転したということになります。
前年対比でのこれ以外の変動要因としては、マイナス要素として七尾2号のバイオマス混焼設備の運転開始や、水力発電設備の改修が終了したことに伴う減価償却費や撤去費用などの設備関連費等増加により50億円の悪化、一方、プラス要素として出水率上昇に伴う水力発受電量の増加により、10億円程度、卸販売の増加による総販売の増で10億円程度、それぞれ好転しております。
これらにより、連結経常利益は358億円と、前年とほぼ同じ水準となりました。
次に、スライド5で「2025年度業績予想および配当予想」について説明いたします。
まず、総販売電力量についてですが、第1四半期の増加に加え、今現在の猛暑などもあり、前回公表から10億kWh増加の310億kWhとしました。
連結売上高及び利益については、総販売電力量の増加に伴う増収の一方、燃料価格の低下や燃調収入の減少などを踏まえ、大きな伸びが見込めないため、4月公表値を据え置きとさせていただきます。
また、配当予想につきましては、業績予想が変わらないことから、4月にお示しした通り、中間・期末ともに1株あたり10円と、変更はありません。
経済状況の不透明さや、電気事業を取り巻く環境が厳しさを増しておりますが、不断の経営改革に取り組むとともに、新たな付加価値を創出し企業価値の向上に努め、グループとしての成長を実現してまいります。
今後も、当社事業に対するご理解・ご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
私からの説明は以上になります。
発表資料はこちら(下記URLリンク)から
資料 2025年度第1四半期決算について
https://www.rikuden.co.jp/press/attach/25073001.pdf